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on 01-July-22
女性クリエイティブユニット、Pangea(パンゲア)。アートとファッション を一つの表現に重ね合わせた夢の世界から生まれる、色彩と自由に満ちた心躍る彼女たちのアートワークの魅力とは。
ファッションをベースとするコロムバイン・ジュベールと、アートや陶芸を軸に活動するレティシア・ルジェ。フランスに生まれ、異なる分野で活躍する2人が初めて出会ったのはイギリスのアートスクール、セントラル・セント・マーチンズでした。
「それからは友達、仕事のパートナーとして付き合いを重ね、一時はロンドンでアパートをシェアしていたこともあるんですよ。近い距離で時間を過ごしてきたからこそ、友人としてはもちろん、プロのアーティストとしても互いを十分に理解しあってます」
現在はリスボンとパリにそれぞれ拠点を構え、個別に創作をしながらも、Pangeaの活度も続けている二人。「時間が足りない!」と焦ってしまうこともあるそうですが、共通する感性、深い信頼関係がつくりだすあうんの呼吸で、最後はうまく乗り切れていると話します。
付き合いの長いコロンビーヌとレティシアですが、Pangeaとして正式に活動しはじめたのは2021年のこと。わずか1年足らずのキャリアにもかかわらず、ザ・コンランショップをはじめ、すでに世界各国で高い評価を受けています。
「この1年で学んだことは、壁にぶちあたっても絶対に諦めないこと。そうすれば、自ずと先に進む道が見えてくるような気がしています。多くの方々が作品を気に入ってくださるのは、本当にうれしいですね」
世界に共通する普遍的なシンボルや空想の物語を掛け合わせ、イメージを膨らませていきます。インスピレーションのもとになっているのは、マティスやミロ、ジャン・コクトーなどに代表される近代絵画やアフリカやインドなどの伝統文化。さらに、色彩やパターンへの強い思いや過去に訪れた旅先で深く心に残ったイメージともリンクしているとのこと。
「ぱっと気持ちが明るくなるような鮮やかな色彩が特徴的だと言われますが、自分たちでは特別なルールを決めていないんです。思い描いたデザインや伝えたいメッセージ、喜びやあやしさ、強さ、優しさなど、そのときどきで言い表したい感情によって使う色を決めています。色彩に満ちた夢を見ているように、直感的に色選びを楽しんでいます」
クッションカバーなどに使っているテキスタイルには、インドで製作しているものがあるといいますが、ヨーロッパから遠く離れた地で作る理由はどこにあるのでしょう。
「コロンビーナが、過去にインドで仕事をした経験があることから、自然な流れでインドでの製作がスタートしました。刺繍や色合わせのクオリティが驚くほど素晴らしかったので、独創的なアイテムをつくりたいと思ったのです」
ザ・コンランショップのために制作した3つの作品は、原色に近いコンランブルーも、彼女たちのインスピレーションの一つだそう。ザ・コンランショップでは、Pangeaの多彩なコレクションのなかから、ポスターやクッションカバーなどを紹介しています。
夢と現実のあいだを流れる銀河を抽象的な形で表した「What Do You Mean(ワット・ドゥ・ユー・ミーン)」。自由につながり合う2つの生き物を描いた「Les Oiseaux de Nuit(レ・ゾワゾー・ドゥ・ニュイ)」。愛、知性、共有、称賛のシンボルが散りばめれた空に浮かびながら踊る2人を通して"最愛"を描いた「La Vie est Belle(ラ・ヴィ・エ・ベル)」。ショップ内でもパッと目をひくPangeaの作品ですが、彼女たちが特に気に入っているアイテムは何なのでしょう?
「柔らかな印象の『Les Oisezux de Nuit』が好き。私たちのあいだでのクリエイティブのやりとりが良い感じで表れていると思います。それと『La Vie est Bell』のキルトで体を包んで、ゆったりと夜長を過ごす時間も格別です」
翻訳・編集:猪飼尚司
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01-July-22
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