Icons at The Conran Shop: Panthella Lamp

1971年にデザイナーで建築家のヴァーナー・パントンとルイス・ポールセンによって共同制作されたパンテラランプ。 特徴的なフォルムと鮮やかなカラーヴァリエーションは典型的なパントン・デザインで、パントンの最も重要なデザイン・アイコンの一つとして知られています。 柔らかに拡散する暖かく心地よい光が周囲の空間に広がります。

パントンはパンテラの制作にあたり、スタンドとシェードが反射板となって柔らかな光を放つことにこだわりました。 品質や機能に妥協せず、新しい素材の開発を続けて完成したパンテラは、パントン特有の有機的な曲線によってきれいに拡散された光が、 スタンドの支柱とトランペット型のベース部分で反射することで、眩しさのない心地よい光を作り出しています。

調光機能とLED対応を備えたパンテラランプは、プライベート空間のみならず、職場、店舗、ホテル、バーなどさまざまなシーンに馴染みます。
建築家としての経験から影響を受けているものが多いと言われているパントンの作品ですが、パンテラはトランペット、キノコ、傘、花などに例えられ長年愛されています。

Verner Panton（ヴァーナー・パントン）

色、形、そして光に対する独特なセンスを持った、デンマークで最も影響力のあるデザイナーの一人。
コペンハーゲンのデンマーク王立芸術アカデミーで建築を学び、卒業後アルネ・ヤコブセンの事務所で働いたのち1955年に自身の設計事務所を設立。ルイス・ポールセン社、フリッツ・ハンセン社などから照明や家具など多くの作品を発表しました。 革新的な技術や技法、素材に魅せられたパントンは、「ハートコーンチェア」や「パントンチェア」などのアイコン的な家具を制作しました。特にプラスチックで作られた鮮やかな色彩のパントンチェアは、世界初のプラスチックによる一体形成型カンチレバーの椅子として国際的なデザイン賞を多数受賞し、ニューヨークのMoMA、コペンハーゲンのデンマーク美術デザイン博物館、ロンドンのデザインミュージアムに永久収蔵されています。 同時代のデザイナーとは一線を画す大胆な家具や照明を生み出したパントン作品は、今日も多くの人に愛され続けています。